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カロルって可愛いよね。
カロルにきゃあって言わせたい。
渡○久美子さんのきゃあって悲鳴20年前と比べてもまったく遜色ない可愛い声だと思います!
うーん。年齢判っちゃう?
カロルにきゃあって言わせたい。
渡○久美子さんのきゃあって悲鳴20年前と比べてもまったく遜色ない可愛い声だと思います!
うーん。年齢判っちゃう?
レイン・レイン 06
レイヴンとユーリの様子がちょっと怪しいと思ったのは今に始まった事では無い。
誰とでも当たり障りなく打ち解けあうと見せかけて何所が壁一枚挟んでいる態度には二人が知り合う前から気づいてはいた。
ただダングレストと言う場所柄がこの男の過去に何かがあって入り込んではいけない、気にしてはいけないそんな空気にあえて過去に目を向けようとはしなかった。
だからか時折見かけたあいつらといる時のレイヴンの様子に何か言いがたいようなむず痒さを覚え、ドンが死んでからの何処か何かを乞うような視線に色めいた物を想像してすぐに否定した。
あの頃は俺もそれ所じゃなかったけど、あいつはもちろん天を射る矢どころかユニオンが他人に構っていられるほど余裕がなかったのが現状だった。
それから何かあったかしらないがやけにさばさばしたかと思えばオルニオンの街で「シュヴァーン隊長」と言う縁起でもない名前で呼ばれている姿を見かけて激しく何かで叩きつけられた気分になった。
星喰みとか言う不気味なもんが空から消えた頃ユニオンの幹部を集めて大体の事情は察していたが改めて面と向って言われた頃には心の中で色々と整理が出来ていてすんなりとはいかなかったが時間と共に納得は出来た。
それにドン・ホワイトホースも知っていて側に置いていたと言うのだから呆れて物が言えない。
今は騎士団のごたごたもあってフレンを見捨てるわけにも行かないと、暫らくはまだ騎士団に在籍はするもののいずれ天を射る矢に落ち着きたいと言った男にとりあえず罰としてこき使う事でみんなを納得させた。
しかたがない。
帝国の間者のような事の為にもぐりこんだと言うが、ナンバー2はだてではなく実力からの地位だ。
更に言えば、俺にだってまだ面倒を見て欲しい奴がいる。
例えばレイヴンとか。
捨てるには勿体無い男は何処か憑物が落ちたような顔を見せ始め、次第にと言うかやっと何か打ち解けたと思っていれば、その口から零れ落ちるのは一人の男の名前ばかりだった。
「よう、なんか呼んでるらしいけど」
カチャリとタイミングよく現れた漆黒の男を一つ睨み
「遅い」
文句を言えば藪から棒に何をと言いたげな目で見られてしまった。
そして室内をきょろきょろと見回し
「おっさんは?」
人の話しを聴かずにカロルに問いかけるな。
「ユニオンのお使いでノードポリカに行っちゃった後だよ」
「マジかよ」
驚く口調とは別に何処か傷付いたような残念そうな顔に目を細める。
何でこんなにもあからさまな態度にうちのナンバー2はこんな重要な事を見落としているのだろうかと頬がピクリと引き攣る。
「レイヴンがご飯一緒に食べれなくってごめんねだって」
「ああ」
と言った顔はあからさまに落胆した物に更にいらつきが募り
「おい」
気づいた時にはもう呼びかけていた。
「あいつの事興味あるなら半端な気持ちで付きまとうんじゃねえよ」
ちょっとハリー?!何てカロルの悲鳴が聞こえる物の苛立ちは納まらない。
「てめぇがあいつに興味があるのはわかってるんだ。だがあいつは誰にも心を・・・」
「おっさんはフレンの手を取ったんだよ」
「開かない・・・って、は?」
「フレンって、え?ええ???」
思わずカロルと並んで何処かへと逃げ出してしまいそうなユーリを思わず掴んでどう言う事だと睨みつけてしまうも、沈黙の中やがてゆっくりとその意味を理解するうちに掴んでいた手を離す。
「わりぃな」
「何、もう一ヶ月以上も前の話しだからな」
「一ヶ月・・・」
逆算して日にちをたたき出す。
丁度ダングレストからザーフィアスに向った頃だと記憶が辿り着けばその頃かと目星をつけ、苛立ち紛れに髪を掻き毟る。
と言う事は、こいつは既に一ヶ月も傷心を抱えていたと言うことなのかと言う事実に辿り着き、カロルが最近ユーリが無茶ばかりしていると行った言葉に納得が出来た。
だけどだ。
この男も肝心な事を見落としている。
何で気付かなかったのかと言う事を・・・
痛くなる頭を支えながら似たもの同士だなと呆れていればきゃあとカロルの悲鳴。
なんだと今度はカロルへと視線を移せばカロルはどうしようと俺を見て口を耳元に寄せる。そして小さな、本当にやっと聞き取れるような小さな声で呟いた。
「・・・・・・」
「・・・・・マジか?」
「たぶん今頃エステルが・・・」
顔面蒼白と言った涙まで浮かべた顔で俺を見上げ、俺はユーリへとゆっくり視線を移し・・・
「逃げたい」
「僕も」
やがて起きるだろう騒動を想像して胃がキリキリと痛み出した。
補佐官と警備兵をつれてフレンは城内を歩いていた。
元部下だった男に編成した新たな部隊の様子を覗いて来た後だった。
僕より少し年上で、元フレン隊では年齢以上に老けていると定評を持つ男だったが、その落ち着きぶりは出来たての部隊にも影響を与えたらしく出来たてな部隊のはずなのにもう何年もあったかのような錯覚に一瞬眩暈を覚えたが、若い騎士も古くからいる騎士も新たな隊長にしっかりとついて言っているようで安心をした。
隊長になる前に少しの間シュヴァーン隊長の下で補佐を勤めていたが、部下の慕われ方を見ればよく判る。確りと騎士としての姿を学んだようで安心をした。
自らも訓練に参加し、シュヴァーン隊長から戴いたと言う剣を少しだけ羨ましく眺めながらも子気味良い覇気が響き渡る訓練場を後にした。
その後執務室に向っている今なのだが、扉の前で「フレン」と呼びかけられて振り向いた。
「エステリーゼ様」
呼べば彼女はにっこりと笑い
「少しお時間よろしいですか?」
誰に対しても丁寧な語り掛けにどうぞと笑みで返しながら執務室へと招き入れた。
ソディアがお茶を用意してくれて、エステリーゼ様は手作りの焼き菓子をソディアたちにもおすそ分けしていた。
感涙といわんばかりに両手でちょうだいしていた補佐官達にじゃあ今度僕もと言った所でエステリーゼ様は必死な顔で止められてしまった。
何でだろうと考えながらもエステリーゼは居ずまいを正し二人きりの室内でひたりと僕を見た。
「レイヴンは今どちらにいます?」
珍しい事に何処か怒りを含んだ表情にシュヴァーン隊長何をやったのですかとそんな疑問を飲み込み、ユニオンの緊急でダングレストにいるはずですと答えれば少しだけ膨れっ面の顔を隠す事無く聞いてくださいと秘密を打ち明けるように真剣な顔をした。
じつわですね、そう前置きをして憤慨する彼女は感情を抑えず前傾姿勢のまま語りだした。
「ユーリは何も教えてはくれなかったのですが、やっと勇気を振り絞って告白に行ったのに、レイヴンったらユーリをふったのですよ!」
「は?」
言葉が飲み込めない。
「あ、もちろんユーリが教えてくれないから私達の想像です」
と言って視線を持って来た焼き菓子に落とし
「でも言わなくても判ります。その後ユーリってばすっかり無口になってしまうし、ギルドの仕事も休まず無茶ばかりしてるって聞いてます。
カロル達も中々会えないって言うし」
言いたい事を言ったせいか少し勢いの削げたエステリーゼ様はそのままソファに体をあずけ
「ユーリが可愛そうです」
静かにポツリと零した言葉に開きかけた口を閉ざす。
なんと言えば良いのか判らなかったが
「すみません。ユーリとは最近あってないので気付きませんでした」
ここ最近窓からやってこない親友を心配もしたが、ひょっとしてと考えて首を振った。
続かない会話にエステリーゼは気丈にも笑顔で顔を上げ
「フレンも忙しいのにお時間とらせてしまってすみませんでした」
優雅な
に一礼をして執務室を去って行った後姿をいつまでも眺めながらソファに深々と座る。
シュヴァーン隊長はユーリと会ったのか、告白を受けたのか、ユーリは僕らの事を知ってしまったのか、シュヴァーン隊長は・・・
続かない思考に軽く頭を振る。
どちらもかけがえのない相手で、傷つけたくない相手だ。
ユーリが相手とは言え長い間秘めていた想いを今更手放す事なんて出来なく、そして間違っても譲るなんて出来ない。
どうすれば良いかなんてわからなくいつの間にかこてんと横になって纏らない思考に悶々としていれば失礼しますとソディアがお茶を下げに来た。
「あの、いかがなされましたか?」
困惑を隠し切れない彼女になんでもないと言いながら狭いソファーの上で体を反転させる。
「団長?」
恐る恐ると声をかけてきたソディアに悪いとは思いつつも大丈夫だからとまるわかりの嘘をつけば、躊躇いがちにも失礼しますと茶器を下げて行った。
この広い団長室で一人ぽつんと溜息を零す。
次にユーリにシュヴァーン隊長にどんな顔をして会えば良いのだろうか。
それだけが頭の中で繰り返していた。
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