四人集れば怖いものなし！

改めて思う。
ヴェスペリアのメンツってなんてかわいいんでしょう。
衝動的に書いてみましたが…もうちょっとひねればよかった…まあいい。

朝陽が昇りだし、テントの側で用意した朝食の準備を始める。
昨日の夜のうちに粗方用意はしておいたのだ。あとは火の側において温めなおし、熱いお茶が一杯のめれば旅の朝食としては十分だ。
簡素な食事の残りは昼までのおやつとして鞄に詰める。
火の始末をして周囲を片付けながら凛々の明星のリーダーでもあるカロルは口を開く。
｢ねぇ、今日の戦闘メンバーはどうする?｣
こうやって決めないと何事も好戦的な面子の多いこのメンバーではいきなり全員で襲い掛かり大混乱をきたす･･･場合が度々発生する。
大きく二つに分けて先方隊と後方隊に分けるのだが・・・
｢おっさん徹夜だから後方でお願い･･･｣
あふっと欠伸をしながら自主的に辞退してくれる。
｢となると、バトルなら俺だな」
何がとなるとなのか判らないけど、ユーリは今日もやる気は満々だ。
｢旅の知識なら私に任せて｣
知り合う前からバウルと旅をしていたジュディス。
この二人が揃ったなら
「じゃあ、回復も出来る僕も参加するよ｣
もっと実力をつけて欠点なんて皆無のリーダーを目指しているだけに手を上げれた。
「なら、僕が食事当番をしよう｣
爽やかな朝に相応しい爽やかな笑顔で周囲のテンションをどん底に落とした新騎士団長様にエステルは冷静に分析をする。
｢四人集れば怖いものなし！ですね｣
ニッコリと微笑んだ無邪気な笑みに
｢敵も味方も全滅決定ね｣
リタの突っ込みにパティは荷物袋から取り出したりバースドールを配る。
｢備え在れば憂いなしじゃ」
｢わふっ｣
ラピードまで諦めたような溜息を聞きながら、誰かがこっそりホーリーボトルの蓋を開けた。