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空に向かって手を上げて
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なんかこれもうフレレイでいいんじゃない?
無理にユリレイ主張しなくてもいいじゃない?
だんだん思ってきました<殴!!!
あまりにさわりだけすぎてかえって恥かしくってR18指定します。
やっぱりこう言うのは思い切って書くのが一番だなと久振りに思い出しました。



レイン・レイン07



会いたいと思うのに逢えないと言う時間は酷く長く感じる。
聞いておきたい事、確認をしておかなくてはならない事はあるのに、聞いてはいけない確認してはいけないと恐怖心が僕を包む。
まるで昨日から振り出した雨が止まない暗いザーフィアスを写すような心に毎日を繰り返すだけの日々を過していた。
何か悩み事でも?と気遣うあの日を知るソディアの言葉になんでもないと繰り返しながらすすまない仕事を気だるげに進めていればお客様ですとソディアの声。
確か今日は人と会う約束をしていなかったから予定外の来客だと思いながら、気分も優れない事もあり断わろうと思うも、それより早くドアが開いた。
「はあ~いフレンちゃん元気してたあ?」
陽気な声と共に紫の羽織をはためかせて現れた姿に瞬きをくり返し
「レイヴンさん、え?」
突然の出現に驚かずには居られない。
レイヴンさんはドアの所でソディアに幾つか言付ければすぐに彼女は去っていき二人の空間となった。
え?なんで?と驚いていればレイヴンさんは笑いながら執務机越しに僕を見下ろし笑みを浮かべる。
「驚かせちゃった?」
「はい」
席を立ちぐるりと机を回って正面に向き合い、レイヴンさんの時の独特の笑みを浮かべる顔を抱きしめるように、首筋に顔を埋める。
「あらー、フレンちゃんったら昼間から大胆ねぇ」
「あなたに会いたいと思っていた所なので」
言えば目の前の首筋が一瞬に染まる。
視界の端でわたわた途中を彷徨うレイヴンさんの手がやがて僕の背に回り、肩口に額を押し付けて笑う。
「おっさんをそんなに優しくしたらすぐダングレストに行かないといけないのにのんびりしちゃおうかなって思っちゃうじゃない」
クスクスと笑みを零しながら言うから
「だったか出立は明日にしてください」
酷く真面目な顔をして伝えれば柔らかく細めた目がしかたがないわねえと笑う。
まぁ一晩ぐらいは大丈夫だからと言ってもと言いながら
「先にこっちに目を通してちょうだい」
懐から油紙の封筒に包まれた色々な書類を取り出す。
その書類に目を走らせればダングレストのユニオンはもちろんトリムの幸福の市場からの要請やノードポリカのの戦士の殿堂、オルニオンの騎士団からの騎士の派遣の要請やアスピオの研究結果などいくつも並べた。
「ひょとして、これらはこの一ヶ月の仕事ですか?」
「みんな人使いが荒いんだから。とりあえずユニオンの仕事以外はみんなフレン君止まりだから。
 騎士団からユニオンに書簡があればおっさんついでにもってってあげるから」
「では・・・書類を作る合い間良かったら奥で休んでいてください」
「じゃあお言葉に甘えさせてもらうわ」
側からも離れがたいが、随分と長い間旅を続けていた事は話しを聞くよりも明らかだ。
トントンとドアのノックののちに一呼吸してソディアがお茶を持って来た。
香り高い紅茶にレイヴンさんは手を伸ばし、アレクセイが戸棚に隠しておいた蒸留酒を取り出して数滴落とし息を吹き付けてゆっくりと口に含む。
「雨のせいで昼食取れなかったから、夕食を誘ってくれると嬉しいんだけど」
「わかりました。団長の食事とレイヴン隊長のお食事をこちらにご用意いたします」
「ソディアちゃんまで・・・」
レイヴン隊長呼ばわりにがくんと肩を落とすのだから僕じゃなくてもクスリと笑みを零してしまうのはしかたがないだろう。
お茶を置いて退出したソディアを見送ってからお茶を飲み干し淡い酒気を纏いながら
「じゃあベット借りるから」
と言って私室へと入って行ったドアが閉まるのを見て、今レイヴンさんから受け渡された書類に目を落とす。
「じゃあ、まずはユニオンからだな」
ほんの数刻までの憂鬱な気分は消え去り、久振りに会えた恋人の変らない姿に笑みが浮ぶ。
そして現金な事にさっきまで悩んでいたユーリの事を僕は忘れ去ってしまった。



窓の外は夕闇が訪れ、相変らず雨が降り続けていた。
団長室の重厚なカーテンに遮られた室内はランプの淡い輝きで満たされていた。
ソディアに少し遅い夕食を頼めば大きな地図も広げることもできるテーブルに二人分の食事が並べられていた。
ゆっくり食事したいから給仕は要らないと、総ての食事をテーブルに並べてもらうのは少し時間がかかった。
その合い間に僕は私室で眠るレイヴンさんの肩を揺らして目覚めを促す。
「もう少し・・・」
何処か寝ぼけた声にさえ笑みを零してしまえばちょっとした悪戯心。
「早く目を覚ましてくれないと大変な事になりますよ」
耳元でささやくように言えばぱっと開く瞳と腹筋のみで起き上がった上半身。
逆に僕の方が驚かされて一歩飛び退いてしまえば
「あ・・・」
バツの悪い顔で僕を見ていた。
「夕食の用意が出来ました」
パチリと目は覚めているものの何処かまだ思考が寝ぼけていたのだろう。ふらふらと揺れる頭が状況を把握する頃には隣の部屋の食事の用意は全て終わって給仕達も退出していた。
二人向かい合って座れば用意された食前酒を手に取りグラスを傾ける。
食事の順番なんて無視するように次々とフォーク一本で次々に口に運ぶ姿に驚きを隠せない。
「がっついてて悪いわね」
でもおなかペコペコなのと苦笑しながらも食事をする手は止まらない。
お気になさらずにと言ってワゴンに用意されたパンかごをテーブルに移動すれば瞬く間にその数は減っていった。
普段は僕よりも食事の量が少ないのに瞬く平らげていく皿のほとんどがなくなったところで漸く落ち着いたのかフォークを持つ手が止まり、そう言えばと何かを思い出したかのように口を開く。
「オルニオンで冬を向かえる前に収穫祭をやろうって持ち上がってるのよ」
「収穫祭ですか?」
収穫祭とは何ですかと首を傾げて聞けばレイヴンさんはああ、と口を開く。
「ザーフィアスにはなかったわねぇ。
 ザーフィアスより南の小さな村があってね、結界魔道器でも一重の規模の本当に小さな村でね、幸福の市場が色々援助して成り立ってる村があるのよ」
「ザーフィアスの南にそんな村があるなんて知りませんでした」
「結界魔道器があった頃は他の街を見る事事態ありえない話しだ。総ての街を把握してるのは幸福の市場と騎士団でも数少ないだろう」
え?と驚きを隠さずに聞けば
「誰だって何もないような場所には行きたくないだろ」
騎士団の門を叩く者はこのザーフィアスの城での誇り高い騎士を目指している。
片田舎で魔物退治ばかりの生活なんて誰も夢にも見ない。
「ま、その村がこのザーフィアスの食料庫の一つであって、そこからオルニオンに移った夫婦が見ず知らずが集った街の親睦も兼ねてお祭りをしようって議題に上げたんだ」
「お祭りですか?」
今ひとつわからずにいれば
「オルニオンの冬は長くてこのザーフィアスよりも寒いからね。
 そうなると畑仕事もままならなくなるし、その前に実った野菜や果物で盛大に収穫したもので祝おうじゃないかって言う趣旨なのよ」
「なんだか楽しそうですね」
「おっさんも昔巡礼してた時にその収穫祭に参加した事があってね、街のみんなが採りたての野菜や果物で腕によりをかけて料理を町中の人に振舞うのよ。もちろん近隣の地域からも人が集ってね、すごい活気だったわ」
ふふふと昔を思い出しながら笑うレイヴンさんは話しを続ける。
「まだオルニオンも畑を作り出したばかりだからそれほど収穫する物は無いらしいけどね、一年二年と積み重ねて盛大なお祭りにしたいらしいの」
「僕も参加したいですね」
「騎士団も参加すれば良いじゃないの」
ワインに手を伸ばして傾けながら
「街の住人総出でお祝いするんだもの。騎士団でも・・・おっさんが昔見たのは騎士と一対一で勝負して五人抜けしたら記念品なんて事もやってたわね」
もちろん勝っても負けても参加賞に小さな徽章を記念品で渡したけどねと付け加えたのを聞けば好奇心が沸き起こる。
「是非騎士団でも参加したいですね」
あの発展していくギルドと騎士団の街を思い浮かべながらレイヴンさんが話していた一騎打ち五人抜きという催しに騎士団のアピールも出来るなと、どこか闘技場にも似た内容にルールだけはきちんとしなくちゃとグラスに注がれた水を一口含めば「フレン」と呼ばれて意識が目の前のレイヴンさんに集中する。
最近こそ聞かなくなった呼び方に思わず頬が上気する。
フレンと呼ばれると何処か緊張して、憧れを抱いていた頃の気分が一気によみがえる。
それを知ってか知らないでか、いやレイヴンさんなら絶対わかっててやってるのだろう。
席を立ったかと思えば寝室へと行き、何だろうかとそのドアの向うへと視線を投げれば程なくして戻ってきた。
手にはグリーンボトルのワインが納まっている。
「たまには良いでしょ?」
「ですが・・・」
何かあった時酔っていたらと考えるも軽く目を瞑りその時はどなたかに頼めばいいとあまり僕らしくないいい訳をして
「たまには良いですね」
滅多にないお誘いに笑みを作る。
明日になればレイヴンさんはダングレストにまた旅立ってしまう。
僅かな時間でも一緒に居たいと給仕を呼び食事を下げてもらう。
その時一緒にフルーツだけを追加で頼めば今度こそ二人きりの時間。
仕事なんか忘れてと言うように執務室から私室の方へと移り、豪華な彫刻が施されたソファに移る。
向かい合って座るレイヴンさんが器用にソムリエナイフでワインを開けれるのを手品でも見るように見つめていれば、音も立てずに開けたコルクに思わず拍手を送る。
くすぐったそうに笑いながらグラスに注ぐ赤を見ながらどうぞと勧められればどこか恥かしい気分に駆られながらも頂きますと口をつける。
「美味しい」
渋いイメージしかないワインだったが、恋人のお土産と言うスパイスもあるのだろう。
残念ながら貴族達のように褒め称える言葉を知らない僕だけど、それでも十分と言うようにレイヴンさんは嬉しそうに、そして口をつける。
目を細めてゆっくりと口に含んでいく様子を眺めているのに気づかれて慌てて視線をそらしてしまう。
「今年の新酒でね、封を開けてみるまで判んないけどこりゃ当たり年だわ」
グラスの残りを一気に呷るのをみて空になったグラスに継ぎ足す。
「とても飲みやすいです」
甘くもなくそして渋くもなく、まだ葡萄の香りが強いワインは葡萄ジュースの域にあるかもしれない。
これを保存する事によって独特の味に変化するのだから不思議な話しだと思いながら、空になったグラスにレイヴンさんが継ぎ足してくれる。
それから離れ離れの間の事を埋める様に僕の身の回りの事を報告と言うのはおかしな話だが、このひと月の出来事を聞いてもらえばいつの間にかワインも底をつき、食事の時からワインを口にしていたレイヴンさんは旅の合い間に見たような酔い方ではなく静かにただ酔っていて
「フレン」
話しの合い間に口を挟む方では無いのに呼ばれればその後口を何度かパクパクと開けるも外の雨の音でよく聞えない。
机に身を乗り出して耳を寄せればその肩口にコツンと頭を乗せられた。
一瞬で赤くなったのは何も酔いのせいだけでは無い。
すりと首筋に額を押し付けながらもう一度フレンとやっと聞き取れる声で呼ばれればレイヴンさんを引き寄せて唇を重ねた。
引き寄せて、隣に座らせて、覆いかぶさりながらキスの続きに夢中になり、程よく酔ったレイヴンさんの手を引き立ち上がる。
ここはフレンの私室だ。
寝室も兼ねる部屋だ。
恋人同士がこんな時刻に二人きり、程よく理性を手放しベットに腰掛ければ後はなるようになれ、だ。
抵抗所か誘うように伸ばされた手を振り払う理由はかけらもない。
それ所かその手を取り覆いかぶさるように再び唇を重ねながら酒気を纏う呼気にくらりと眩暈が起きる。
一瞬何かを思い出した気がしたが、すでにそれを追いかけるほど余裕は何処にもない。
口付けを交わしながらレイヴンさんのシャツの中に手を滑らせる。
瞬間仰け反る背中と呼吸に耳元へと唇を滑らせレイヴンさんとその名を呼ぶ。
フレンと返された呼びかけを合図にシャツの中に滑らせていた手でベルトを外し、興奮を表すそこに手を添えれば何処か安心する。
胸元に額を押し付けながら
「良かった」
小さく呟けば怪訝な顔がのぞきこんでいた。
「僕だけじゃない」
レイヴンさんの手を取り僕の元へと導けば一瞬でその顔が真っ赤に染まる。
あわわと言うように引っ込められた手を笑いながら見送ってシャツを脱ぐ。
コクンとレイヴンさんの喉が鳴り、そのままズボンも脱ぎ捨てた。
今から始まろうとする事に甘い緊張を携えながら、今だ一糸乱してないレイヴンさんに覆いかぶさり、耳元に告白。
「愛してます」
甘い告白と共に唇を耳元に押し付ければゆったりと動いた手が僕を抱きしめる。
「俺も、愛してる」
真近な所で笑う翡翠が僕を見る。
コツンとぶつかった額が何処かおかしくて、クスリと笑みを零しながらまた唇を重ねた。

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